Developers.IO 2016 in Nagoyaに参加しました
Developers.IO 2016 in Nagoyaに参加。サイト
発表者の方々、スタッフのみなさま、ありがとうございました。
参加セッション
- 頑張らないクラウド最適化 〜クラウドネイティブだけでないAWS活用〜
- AndroidーiOS開発比較〜iOSエンジニアから見たAndroidのアレコレ〜
- Play Scala on AWS: C10KとDevOps
本編の東京で行われたDevelopers.IO 2016には参加できませんでしたが、名古屋まで来たので、参加しました。最後にビアバッシュもあり、ジャンケンによる本やTシャツの配布の他、講演者の方と少し話もできました。
以下、個人的なメモと感想。
頑張らないクラウド最適化 〜クラウドネイティブだけでないAWS活用〜
- クラウドネイティブじゃなくても、ニューレガシー(単にIaaSとしてAWSに移行するだけでなく、インフラがもう少し頑張って、RDSとかELBとかAuto Scaleとか、マネージドサービスを利用して少しはAWSのメリットを活かせるようにする)でいいじゃないかというのは、現場寄りで好き。一から作るサービスなどでない限り、一足飛びにクラウドネイティブは無理だし、全員がクラウドスペシャリストっていうのも、そうそうない。
- 既存のシステムをAWSに移行しようとした場合、ミドルやアプリの制約で、RDSすら利用できないことも多い。そういうわけで、引き続きオンプレのシステムは残るだろう。ただ、どこかの段階で、クラウドに適応できないソフトウェアは、よほどニッチなニーズのものでないかぎり、淘汰されていくのではないかと想像する。まぁ、人間は楽な方に流れていく性質があるから、徐々に頑張らない方向に傾いていくとは思う。
AndroidーiOS開発比較〜iOSエンジニアから見たAndroidのアレコレ〜
- 対応OSバージョンを確認しよう、実装方針は先に決めようという話はその通り。さらに踏み込んで(?)きちんとお客様と合意したり、他のエンジニアがわかるように、画面仕様や、パッケージの実装方針なども、ドキュメント化しようという部分が、新鮮だった。
- あとで登壇者の方と話してはっきりしたのだが、受託開発メインのクラスメソッドさんなので、当然のことだった。スマホアプリの開発者の話として、自社サービスの話を聞くことが多いから、その差分が新鮮だっただけ。私は受託開発メインなので、クラスメソッドさんの立場にある意味近い。受託開発メインのこういうところのノウハウは、意外に埋もれているかもと認識した。
Play Scala on AWS: C10KとDevOps
DevLOVE現場甲子園2015『西日本大会』 2015.12.05
DevLOVE現場甲子園2015『西日本大会』に午後から参加。サイト 発表者の方々、スタッフのみなさま、ありがとうございました。
参加セッション
- “ワンフレーズゴール”がもたらしたもの - チーム改善の達成と失敗 阪田 浩一さん
- メンバーの成長を促進する組織マネジメント 細谷 泰夫さん
- 越境する/しない現場のDiff 中村 洋さん
- サービス×現場 牛島 真一さん
以下、個人的なメモと感想。
“ワンフレーズゴール”がもたらしたもの - チーム改善の達成と失敗(阪田 浩一さん)
- うまくいっていないチームで、トップダウンでプラクティスを始めるよりも、メンバーがどうしたらなぜそうしないといけないのか?を理解させて、自然にプラクティスの適用が始まるほうが、受け入れられやすい。
- 例えば、完了、のような、短く簡潔な、普段の会話で引用しやすいワンフレーズで繰り返し説明すると、認識に変わりやすい。
- 論理的な人なら、なぜから始まるのは理解しやすいと思う。ただ、そうでない人にとっては、短い覚えやすいゴールがあった方がいいというのは、確かにそうだなと思った。特にうまくいっていないチームならなおさら。
- リーダーが2時間で120枚のスライドに気持ちを込めたというのがあったが、自分たちが今どういう状況にあるのか?がわからない人には、周りからの評価をインプットする必要があるだろうし、それがわかるまでリーダーは伝えなければならないのだろう。
メンバーの成長を促進する組織マネジメント(細谷 泰夫さん)
- 新人の成長を促進する手段として、繰り返しによる反復が有効。フィードバックする方も、まとめてフィードバックでは回らないし、新人が育つまでに時間がかかりすぎる。
- 自分も新人のOJTでは積極的に繰り返しプロセスを取り入れる。ただ、通年を通じてやっていない。機会をみつけて取り入れたい。
- チャレンジさせるために、コミットメントフリーなチームが有効。ただし、自分たちが考えられる最大限改善を継続することにコミットする。
- ゴールにコミットを求めると、チャレンジできないというのは確かに最近経験あり。今度からはこうしよう。
越境する/しない現場のDiff(中村 洋さん)
- 越境できる組織の特徴:現場が自分事で考えている、うまくいかないことと向き合える(これ結構大切)、組織全体で取り組む(みなが関わる)
- 失敗ではなくて、うまくいかない、という表現がいい。自分のチームを振り返ると、自分たちですぐになんとかできそうなことは向き合えても、ちょっと難しいことは、向き合っているようで、若干あきらめが入っている気がする。もう少し積極的に、なんでそう思うか聞いてみよう。
- 現場の自分たちがチェンジ・エージェントとして現場を前進させていく。
サービス×現場(牛島 真一さん)
- B2Bのサービスを運営。
- グループ間での連携がうまくいかない課題に対して、グループ長間のMTG・振り返りを実施。
- 採用を通じて感じた、仕事に対する取り組みへの課題として、自分自身のinput/outputを多くした。
- CSMの研修でご一緒させていただいた、牛島さんの話。グループ間で情報の共有がうまくいく会社はきっと多くないと思うけれど、そこに対して少しでも改善しようという積極性はすごい。
最後に、近くにいた人同士でダイアログを実施。短い時間でしたが、diffを共有できたのはよかったです。
CMS Fun Nagoya 2015.11.07
CMS Fun Nagoya 第3回「EC CMS を極める」に参加。サイト
対象CMS
以下、個人的なメモと感想。
SOY CMS/ SOY Shop(古荘さん)
- Soy CMSベースだが、プラグインではない。
- 特徴
- 自由度が高い:構成、デザインに凝れる、リリース後の修正に強い。
- バージョンアップしても、拡張部分は影響を受けないよう、ディレクトリが別になっている。
- ぱっとそれなりのサイトを作るのは苦手。
- 事例:http://www.yamarent.com/
- 多言語対応:インバウンドの言語切り替えはできるが、テンプレートは対応していない。商習慣も違うので必要に応じてカスタマイズするイメージ。
- 利用イメージ:ユーザーとしては、それなりの規模になってから利用することが多い(300万〜)ので、ある程度軌道に乗り始めてから使うイメージ。必要であれば、開発カスタマイズしていく。
Magento(ベリテワークス株式会社 西さん)
概要
- 多言語・多通貨・マルチサイト。
- 欧米だと1500万SKUとかのサイトもある。相応の規模でも対応可能。
- マルチサイトで100個以上の事例はあるが、大変だとか・・・
- わかっている人がカスタムをする想定。わからない人がカスタマイズするとぐちゃぐちゃになることも。
- その他(割愛)
- 多言語・多通貨・マルチサイト。
グローバルのECプラットフォーム
- 海外では、Woo Commerce, Magento Community/Enterpriseで過半数を占める。ほかPrestaShop、Shopify。
- http://blog.aheadworks.com/2015/05/ecommerce-platforms-popularity-may-2015-two-platforms-take-half/
機能紹介
カスタマイズ
- 設計重要。たとえば、商品属性は、導入ヒアリングして、商品マスターを作成し、属性セットを作る必要がある。
- プロモーション管理(ディスカウントルール)は、テスト環境で条件式をテストしないと大変なことになる。
よく聞く声
- 重い:CGI版PHPサーバーは基本不向き(実行時間制限もあるし)、最低でもVPS,mod_php/FPMのPHPが動く環境が必要、AWSならMシリーズよりCシリーズで(メモリよりCPUパフォーマンスがあったほうがよい)、チューニングすれば100msまでは頑張れる。
- 日本の商習慣:税制は日本が単純。面倒なのは連携とか既存のシステムに問題あり(キャンセルと払い戻しが区別なかったりとか)。家電リサイクル法対応がそれなりに面倒。WEEE指定準拠の国はFPTで対応。
- 機能が多い:最初に機能のウォークスルーが必要。
- カスタマイズの仕方:徐々に理解する。Magento Japan Users, Magento-JPで聞く方法もある。
Magento2
Magento 2015 Japan(11/20)
EC-CUBE(大河内さん:エヴァンジェリスト)
- 2万店舗以上の導入実績
- カスタマイズ:プログラムを書き換える。自由度は高いがバージョンアップはしづらい。
- EC-CUBE 3
- Silex/Symfony2採用、レスポンシブへ(EC-Cube3と2でだいぶデザイン違う)
- 2系と3系の比較
WelCart(コルネ株式会社 南部さん)
- WordPressプラグイン
- WPプラグインとの相性がある。qTranslate(バイリガルプラグインでコンフリクト)、HTTPS、Head Cleaner、WP Super Cache(情報漏えいに)
- テーマは、Basic版が出るので、土台にしてカスタムを。
- カスタマイズはしやすいが、Updateの支障になりやすいので、注意が必要。
- カスタムできる制作会社様が増やしたい。
CS-Cart(吉浦さん)
- 概要
- 特徴
- 有料版
- 多言語、ユーザーグループ、すべてのアドオン、複雑な販売キャンペーン
- 無料版でも、登録商品数に制限はなく、カスタマイズは可能
- 99,800円
- 30日間はトライアルできる
- 事例
- WATCH STYLE
- うつわ、ごはん、暮らし
- STYLE ORDER
- DESIGN STORE TOKYO
- 管理画面
- 管理画面の多言語化もできる
- 使いやすそうなデザイン(GAに似ているかも)、手離れがよいと聞いている
- コードフックでカスタマイズ
- その他特徴
- ロードマップ
NAWA Tech 2015.10.24
NAWA Techに参加。サイト 技術そのものもですが、考え方、というところでも響くものがありました。
参加セッション
- Windows Server 2016 を知っておこう
- Azure Automationを利用してオンプレの自動化をしてみる
- SQL Server運用101
- マイクロソフトが見ている近未来な技術
以下、個人的な感想。
Windows Server 2016 を知っておこう
- Tech Preview 3での機能紹介と、クラウドとの関連の説明。クラウドファーストで進んでいくMSの戦略が随所に現れている。
- アプリケーション基盤として、マイクロサービスを連動させて、変更に対応するという考え方、これからますます主流になっていくのだろう。
Azure Automationを利用してオンプレの自動化をしてみる
- Hybrid Runbook Workerを利用してオンプレの自動化をする、デモ中心のセッション。
- コード(PowerShell)で仮想サーバーを作っていくとか、WebHookとか、世の中の時流に乗ったことがそのままできますよ、という感じ。
SQL Server運用101
- 運用する際に出てきそうなポイントを1hのセッションにまとめ、さらにデモもしてくれるという、サービス精神旺盛なセッション。実際、出てきた内容の半分以上は、経験あり。
マイクロソフトが見ている近未来な技術
- (SNS不可)
次世代Web Conference 2015.10.18
次世代Web Conferenceに参加。サイト 全体には、60分ないし80分で、最先端を行く人達の話を、わーっと聞くことができるよい機会だった。
参加セッション
- accessibility
- js_next
- standardization
- client_perf
- front_arch
以下、個人的な感想。
accessibility
- Machine Readable/ Human Readableの話から始まり、スマホの時代になってようやくいろんな環境で参照されることが多くの人にわかってきて、RDFしかり、共通のインターフェースが必要になってきた、というのがおおよその流れと感じた。
- 結局、維持コスト考えると、効果がないと誰もやらない。Googleがこうしないとランク落ちると言ったらみんながやりだす。功罪双方あるなと思うが、今後もその流れは変わらないだろうなという印象。
- 個人的に興味があったのが、いわゆるランディングページのようなある意味一発勝負のページと導線の話。ナビゲーションがついていないことが多いが、そんなところでも、従来の探し方をする人向けの導線はいるよね。三本線(ハンバーガーメニュー)の導線も、本当に参照されるのか疑問。
js_next
- 次世代なのにIE8の話題で盛り上がるのが、エンタープライズの現状の反映なのだろう。いずれIE11問題になるという予測は、その通りなのだろうと感じる。(多くの企業がエンタープライズモードとか互換とか前提にした内部サイトあるだろうし)
- ES6、Babel、Type Scriptあたりは、正直これまで自分の関わりが薄いので、そういう話があるのだ、現状こうならちょっとここまではやってみようか、と思うところあり。最先端がどこらへんをいっているかあたりがつくだけで、やる気が出てくる。
standardization
- 標準化とドキュメント、仕様策定の話は、他の業務に通じるところもあり、なかなか楽しい。根回しというか、自分より強い人を一人ひとりを倒して(説得して)いくとか。
- 大きすぎるもの(HTML5とかのレベル)はやる気がなくなるが、小さなところなら改善してやってやろうと思うのは、やっぱりそういう考えになるのが技術者なんだろう。
client_perf
- ちょっとコア過ぎてついていけない部分があったが、RAIL:response, animation, idle, load、AMP:Accelarated Mobile Pageなど、初見の言葉を知る機会になった。
front_arch
- FW比較ではないと言いつつ、React.js、Angular.js、Polymerの三つ巴感
- 最後の方にちょっと次世代感のある話があったが、詳細は闇のまま。
WCAN 2015 Autumn 2015.09.12
WCAN 2015 Autumnに参加。サイト
参加セッション
- アクアリングが考える、エンジニアのこれから ~求められるスキルと立ち位置の二極化~ 株式会社アクアリング 近藤 正嗣さん
- 定時に帰れる!カタツムリのディレクション方法 株式会社アットノエル 水上 裕之さん
- ランディングページ成約率UPのための失敗しないデザインレシピ 株式会社MTG 田中 紫保子さん
- ディレクターからステップアップするためのコンサルティング入門 株式会社タービン・インタラクティブ 山田 成海さん
以下、印象のある順に、感想。
定時に帰れる!カタツムリのディレクション方法
- 発表者の考えるやりがい三原則(人から必要とされ、評価されること、自分の成長・成果を感じられること、未来に希望が持てること)が興味深かった。一時的な評価や感覚だけではなくて、特に、未来に希望が持てるということ。いろいろと解釈を加えると、なかなか深い話。
- 定時に帰る、というタイトルは釣りだと思っていたが、考え方の基礎をわかりやすく解説していて、好感。
- 本論ではないが、こういう会社をつくりたいと思って、作ってしまう行動力がすばらしい。
ディレクターからステップアップするためのコンサルティング入門
- 企画を作れる人になろう、そのために情報収集をしようという話。(若干耳が痛い。)本当はそれだけではないと思うが、情報収集はできるはず。やる気の問題。
アクアリングが考える、エンジニアのこれから ~求められるスキルと立ち位置の二極化~
- 問題意識として「エンジニアとして、HTML/CSS書いているだけでいいのかな」というところ、どれくらいのエンジニアが持っているのか興味あり。このセミナーに参加している方は、多くの方が持っているだろうけど、実際そうでない方が多いのでは。
- 問題意識と、現状認識から、今後どう拡張していくか、というのはベーシックな考え方だが、これだけでも考えておくとだいぶ違うと思う。
ランディングページ成約率UPのための失敗しないデザインレシピ
- PASONAの法則、QUESTフォーミュラなど、ダイレクトマーケティングの手法はふれたことがなかったけれど、今の業務で使えそう。
- 70%で早く公開して、検証して改善する。繰り返しプロセスはもう常識の域ですね。
Developers Summit 2015 2日目 2015.02.20
Developers Summit 2015 2日目に参加。サイト セッションリスト・資料
参加セッション
- 20-D-1 モバイル時代でも戦える - Webエンジニアの歩み方 パネルディスカッション
- 20-C-2 14,000件/secの配信を実現したリクルートのモバイルアプリを支えるプッシュ通知基盤
- 20-A-3 GitHub: Insights from Researching Growth
- 20-E-4 ここまで来た!Google Cloud Platform の真価と進化 福田 潔〔グーグル〕
- 20-A-5 「じつは私、情シスでした。」- 業務の変化を前提としたアジリティの高い情シスチームの2年間
- 20-A-7 Agile TED
以下、感想。
20-D-1 モバイル時代でも戦える - Webエンジニアの歩み方 パネルディスカッション
- Web対ネイティブではなくて、ブラウザ対ネイティブ、というのは確かにそうだろうと思った。Web・情報を得るための入口が、デフォでブラウザだったのが、ネイティブ(アプリ)や、通知機能という選択肢が増えただけ。
- 個人的には、Webがなくならない限りWebエンジニアそのものは生きていくとは思うけれど、提供の仕方は違っていくのだろうとは思う。
20-C-2 14,000件/secの配信を実現したリクルートのモバイルアプリを支えるプッシュ通知基盤
- @ITの記事
- プッシュ通知を作ったことはなかったが、内容や、はまったポイントなど、あぁなるほどと思うところが多かった。基盤側の不備と思ったら、実はアプリのバグで、というのは、共感しきり。ただ、そこからアプリごとに影響を与えないように、あるべき姿を目指して整備したところがいい。外部APIでなく、自社向けに各アプリチームの要望に迅速対応しようとする姿勢が、すばらしい。
- 「リリースのあとの長い運用を考え、リスクを見立てて向き合うことで、チームが強くなる。エンジニアは新技術に挑戦すべき。」というまとめ。一技術者、開発者としては、耳が痛いところもあるが、刺激になる。
20-A-5 「じつは私、情シスでした。」- 業務の変化を前提としたアジリティの高い情シスチームの2年間
- 楽天の佐藤さん、川口さんによるセッション。
- 川口さんの資料
- 「組織情報の活用のためのハブになるのが、情シス。」ある程度の組織になると、この立場の人がいないと非効率なことで悩まされたりするから、本当に感謝したい。意見があるときは、建設的な意見となるように気をつけよう。
- 川口さんのパワフルな発表は、実感駆動の話。「動くソフトウェアでユーザを本気(マジ)にさせて、あきらめの川を渡る前に、意見を出してもらう。」ユーザとの相互作用の大切さが伝わってくる話。こちらから向かっていく姿勢が大事。
20-A-7 Agile TED
- 5名の方による熱いセッションだった。本物のTEDではないにしても、ほんとみなさん話し方も内容もすばらしくて伝わってくる。