SCRUM FEST Osaka 2020 @online に参加しました。

2020/6/26-27で、「SCRUM FEST Osaka 2020 @online」 に参加しました。 オンライン開催となりましたが、子育て中の私にはありがたい。 録画の視聴も始まっているけど、セッション数が膨大なため、気になるところを適宜つまみ食い中。

www.scrumosaka.org confengine.com

視聴セッション(リアルタイム)
視聴セッション(録画、主なもの)
  • [大阪] Takamitsu Nakamura / Asumi Ametani - スクラムマスターをしながら、アジャイルコーチにはなれなかった話
  • [札幌] Tsuyoshi Ushio - 世界規模サーバーレスプラットフォームの中の人が語る、勝ってるところと真似した方が良さげな事
  • [札幌] Noriyuki Nemoto / Tsukasa Yokoyama - オンラインのホワイトボードツールのMiroを使ってみろ! ~オンラインでのスクラムチーム、スクラムマスターのふるまいを考える~
  • [三河] erocco waruico - 弱虫じゃダメですか?(ダメ人間がチームビルディングをしたら最高のチームと歩めた話)
  • [広島] Tatsuo SATO - アジャイル & プログラムマネジメント
  • [福岡] Kazutaka Matsusaki - 信頼されるスクラムマスターになるためには? 〜経験を振り返ってみて感じたこと〜
  • [福岡] Kanako Muroyama - プロダクトオーナーのチームビルディング 〜 心理的安全性が高く、自走できる組織の作り方。うまくいってちょっと泣いた話と、その後の話。
  • [福岡] Yuichi Tsunematsu - スクラム開発におけるマネジメント、目標設定・フィードバック・評価
  • [栃木] 船戸 康弘 / Kenta Sasa - 変化についていくソフトウェア開発
  • [京都] Shusuke Fujii - 旅館運営企業にエンジニアがもたらした価値とこれからの戦いについて
  • [京都] Daisuke Kasuya - プロダクトを5年間運用したチームの歴史 - 長く続くチームづくり -
  • [京都] Takuya Kitamura - 大手ユーザー企業に入ってマネジメントでやってみたこと
  • [鳥取] Yuki Minai - コロナ禍のニューヨーク大学オンライン授業完全移行に学ぶスクラム組織への道
  • [鳥取] Yasumi Nakano - ウォーターフォールからアジャイルシフトの失敗原因と成功の秘訣
  • [ハッカーライフラボ] Akiko Iwakiri - 「あなたの中に世界がある」RSGT2018 Closing Keynote 動画放映+Discord
  • [オブラブ] Yukio Okajima / Yuichi Hashimoto - 「ここがアジャイルの世界か」 ~ 業務SEがアジャイラーになるまでの8か月
資料(特に私があとからもう一度見たいと思ったもののみピックアップ)
感想をとりとめもなく。
  • まずは美穂さんのキーノート。 私が一番「うっ」と思ったのは、「困難な状況や苦手な状況や先が見えないことを乗りこなすために筋トレ(アジャイルなやり方)を続けてきたはずでは」という問いかけ。そして、アジャイルで見えないことにうまく対応していこうというつもりが、ついつい予見的アプローチになってしまうという課題。(得意なことを伸ばすのは悪くないと思うが)苦手なことにも挑戦しよう、苦手なことを避けることがその先にある可能性を狭めていることにあらためて気づいたセッションでした。
  • きょんさん及部さんのセッションで、同じアジャイルの文脈でも自社サービス・受託の立場の違いによるメリデメの話があったけど、受託の方がよりストイックさが求められるのではというきょんさんの発言は、あぁそうあるべきだなと思いつつ、まだ自分はその領域に到っていないなぁとも思うのでした。
  • 自己調整学習の話。メタ認知という言葉があったけど、自己の統合コントロールということなんだと理解。
  • 平鍋さんの雰囲気づくりの話。場作りって重要。同じ空間に集まって共有する空気・雰囲気を、リモートでどうやるのかという話が参考になりそう。デジタルでは表現者優位だから、発信者側が圧倒的に多くの手段を持っていて、発信者が工夫すべき、表現過剰でちょうどよい。私もいろいろ挑戦してみたい。今回のイベントで、いろんなツールを少し聞きかじったので、トライしてみてもいいかも。Teamsのホワイトボードが、もうMiroばりに使いやすくなるといいんだけどなぁ。
  • 牛尾さんのセッションで、USの方が日本の現場を視察したときに、5年くらい遅れているねと言われたというのがあったけれど、最近のコロナ対応での省庁の対応を見ていると、正直5年は…おそらく日本でも進んでいる方の現場との比較だよね…分野によっては10年とか20年平気で遅れているよね…と思うのは私だけではないはず。あと、上司のマネージャーが普通にコーディングしていたりして、自分よりも詳しくかつ、サーバント・リーダーシップを発揮しているっていうのを聞くと、ちょっと自分も真似してみたいと思う。
  • ヤフーさんのスクラムマスターをしながら、アジャイルコーチにはなれなかった話、まだ自分には早い話かなと思ったけどすごく参考になったな。(ヤフーさんでは)アジャイルコーチは、組織やマネジメント課題を、マネジメント層にフィードバックし、リーダーシップを発揮して解決する役割までが求められているのだということ。(スクラムマスターがサーバント・リーダーシップを発揮するのに対し)
  • 岩切さんのセッション。大義の話。無茶ぶられたときに考えたこととして、1. 大義があるか 2. 共感できるか 3. 自分がそのプロジェクトに入ることで貢献できることがあるかの3つをあげていたけど、考えるに突然「上から降ってきた」と思う仕事が来たときに考えることは似たようなことだなと思う。そして、今は特に大義が必要だと。大義があるから本気になれる。そうでなければ本気になれない。本気でなければいいものできない。そして、チームを定義し直すこと。自分が変われば世界は変わる・・・うん・・・深い。世界を端的に変えられるのは、政治家とデザイナーとディベロッパーだけという言葉にも、熱い思いを感じる。
  • オブラブで業務SEの方がアジャイルマインドを身につけるまでの話で、基本的なことだけど、実際にやってみてできるようになることで自信が出てきて改善につながったという話は、人が成長する上でやはりそうだよなと思う。あとわからないことをイチからやるときに「師匠」はいたほうがきっといいよね。
  • 関さんのセッション。エンタープライズアジャイルにおけるプロダクトマネジメントのプラクティスとして、マトリクス組織、アウトカム、OKRの話が聞けてよかった。
  • 粕谷さんのセッション。チームを維持するためにやっていることの話。スキルマップを2Wごとのイベントの中で更新していくというのもすごいと思ったが、障害対応演習とかあぁこれはやってもいいなと。スキルは意図的に引き継いでいかないとなかなかうまく伝わっていかないよね。
  • 船戸さんの話。リファインメントの繰り返しの話を聞いて、チームにとっては、急激な変化があると、たとえば将来のスプリントを見越して調べていたことがあったりすると、効率が落ちることがあるというのはあぁそうだな、きちんと説明、チームやユーザの状態を見て判断が必要だなあと、自分の現場を見ても思う。
  • 最後になるけど、常松さんの「スクラム開発におけるマネジメント、目標設定・フィードバック・評価」のセッションは、Just Nowで聞きたい、聞いてよかったと思う内容でした。スクラムにおいて、一般的なマネージャーがとるべき行動、マネジメントスタイルについて、理想と現実両方の視点でわかりやすくまとめられており、このセッション資料はちょっとしたバイブルだなと思いました。マネージャーの方発信しましょうという呼びかけもあったので、もし私もその立場になったときには、発信したいと思う。

来年もonline開催ということなので(本当はオフラインでも参加したいけど)、日々さまざまな取組をトライしながら精進していきます。